人間には時間の前後によって情報を整理しようとする本能のようなものがある。おそらくこれがリアルタイム検索の根本的な魅力の源になっているのだろ う。実はリアルタイム検索と通常のウェブ検索の本質的な違いが突然はっきりと分かったのはEdoSegalの話を聞いているときだった。 Segalは数年前にリアルタイム検索サービスのRelegenceをAOLに売却した起業家で、この分野で3件の特許を持っている専門家だ。Segalによると、「人間の機能に対応させると、通常の検索は記憶を検索するのに対して、リアルタイム検索は意識の流れを検索する」のだという。なるほど、「世界をそのまま意識する」という体験だからリアルタイム検索にはこれほど強い魅力があるのだ。
しかしここから難しい問題が発生する。仮にリアルタイム・ストリーミングがWebにとって「意識の流れ」であるとするなら、それをどのように検索し たらよいのか? そもそも「意識の流れ」は検索可能なのか? 「記憶」を検索するというのは自然だ。それがGoogleがやっていることである。ウェブの アーカイブを索引づけし、情報のそれぞれの断片が時間とともに獲得する外部リンクを重要性の指標として利用している。リアルタイム検索のもっとも困難な課 題は、まさにこの重要性を判断する方法にかかわってくる。リアルタイム検索の特徴である「新しい情報ほど価値が高い」という基準と、検索キーワードに対す る個々の情報の関連性の高さという伝統的なウェブ検索の基準とをどのようにバランスさせるかが難しい。